「ママ、スポーツの練習、つらい…」
先週の日曜日、こぴよが疲れた顔で言いました。習い事のスポーツは、本来は好きなはずです。でも、その日の練習メニューが難しかったのか、「もう行きたくない」と言い出したのです。
私は「そっか、つらいんだ。無理しなくていいよ」と返しました。すると、その夜、夫(パパ)がこぴよに言いました。
「つらいのは分かるけど、逃げちゃ駄目だ。続けることで力がつくんだよ」
その時、こぴよは夫と私を見比べて、不安そうな顔でこう聞きました。
「ママとパパ、言ってること違うよね。どっちがいいの?」
子育てにおいて、夫と妻の価値観の違いが、これほどはっきり表れた瞬間はありません。今回は、パパとママが「逃げる」ことについてどう考えているのか、そして子供に何を伝えるべきかについて、正直にお伝えします。
ママとパパ、言ってること違う。 パパは「逃げちゃ駄目」って言うけど、ママは「逃げていい」って言う。 どっちがいいの?
いい質問だね。ママとパパ、考え方が違うんだ。 でも、どっちが正解ってわけじゃないんだよ。 ちょっと説明するね
パパの「逃げちゃ駄目」と、ママの「逃げていい」
我が家では、「つらいことへの向き合い方」について、夫(パパ)と私(ママ)の考え方が異なります。
パパのスタンス:「逃げちゃ駄目。続けることで成長する」
夫は、困難に直面した時は逃げずに向き合うことが大切だと考えています。
「つらい練習を続けることで、体も心も強くなる」
「初めは苦しくても、乗り越えたら達成感がある」
「逃げ癖がつくと、何をやっても続かなくなる」
こういった考え方です。これは間違っていません。実際、困難を乗り越えることで成長する、という経験は誰もがしているはずです。
夫自身も、子どもの頃に嫌だと思った習い事を続けたからこそ、今その技術が役に立っているそうです。だからこぴよにも同じ経験をさせたいという親心があるのです。
ママ(私)のスタンス:「心身の健康が一番。つらいなら逃げていい」
一方、私の考えは少し違います。
「心身の健康が最優先」
「本人がつらいなら、その気持ちを尊重したい」
「逃げることも、選択肢の一つ」
「親の期待を子供に押し付けてはいけない」
特に、不登校やいじめ、メンタルヘルスの問題が増えている現在、つらい時は逃げていいという選択肢を子供に与えることは大切だと思っています。
「絶対に逃げるな」と言われ続けた結果、自分の気持ちを押し殺し、心身が壊れてしまう子供たちの話をよく聞きます。だから、「つらいなら逃げてもいい」という親の言葉は、子供にとって心の拠り所になるはずです。
二つのスタンスは、どちらも間違っていない
ここで大切なのは、パパの考えもママの考えも、どちらが正解ではないということです。
パパの「逃げるな」が有効な場面
困難を乗り越えることで成長する、という経験は本当に大切です。
小さな壁を乗り越える経験の積み重ねが、やがて大きな困難に立ち向かう力になります。それは事実です。
子供に「何か困ったことがあったら逃げる」という習慣がつくと、人生において様々な場面でやめるという選択肢を選んでしまうかもしれません。
ママの「逃げていい」が有効な場面
一方で、つらさを無視して続けることが必ずしも正解とは限りません。
いじめ、不登校、人間関係のトラブル、パワハラ。こうした場面では、逃げることが正しい選択肢になります。むしろ、つらい環境から自分を守ることは、心身の健康を守る上で非常に重要です。
また、親の期待や親自身の人生経験を子供に押し付けることで、子供のやりたいことや個性を潰してしまうことも避けなければなりません。
「ピアノを辞めたい」が教えてくれたこと
実は、我が家には、この逃げると続けるについて、非常に良い事例があります。
きっかけ:「ピアノを辞めたい」
こぴよは毎日ピアノの練習をしています。ある日、こぴよが「ピアノ、辞めたい」と言いました。
親としては、正直、ショックでした。でも、パニックにならず、まず「なぜ?」と聞きました。
こぴよの答えは:「自分の弾きたい曲が弾けないから」
これが重要なポイントです。ピアノ自体が嫌いなわけではなく、今やらされている練習がつらいということです。
我が家の対応:「逃げ」ではなく「工夫」
私は、こぴよに言いました。
「そっか。その曲、弾きたいんだ。今の練習が終わったら、その曲のやり方を教えようか」
これは逃げるのではなく、今のつらさを認めつつ、それでも続ける理由を見つけるという対応です。
結果、こぴよは「頑張ってみる」と言い、今も毎日ピアノを練習しています。
ここから学んだこと
つらいという感情には、様々な理由があります。
本当にその習い事が嫌いだからなのか、今のやり方や練習内容がつらいだけなのか、親の期待がプレッシャーになっているだけなのか。
大切なのは、子供のつらいという声をしっかり聞いて、その理由を見極めることです。
子供に何を伝えるべきか
では、私たち親は、子供にどう伝えるべきでしょうか。
「つらい時は逃げていい」という選択肢を与える
不登校、いじめ、パワハラ。そうした本当に危機的な場面では、逃げることが正しい選択肢です。
子供に「どんなに苦しくても、絶対に逃げるな」と言い続けることは、実は非常に危険です。子供は逃げてはいけないと思い込み、本当に危機的な状況でも、助けを求めることができなくなるかもしれません。
だから、「つらい時は逃げていい。その時は親に相談してね」という安全弁を用意しておくことは、実はとても大切です。
「本当にやめたいのか、工夫で乗り越えられるのか」を一緒に考える
一方で、つらい=やめていいではありません。
ピアノの例のように、やり方を工夫する、目標を明確にする、短期的な報酬を設定するなど、つらさを軽くする方法があるかもしれません。
大切なのは、親が一方的に「逃げるな」と言うのではなく、子供と一緒に「本当にやめたいのか、それとも別の方法があるのか」を考えることです。
「逃げることも、親も失敗する」と伝える
我が家では、夫と私が異なる意見を持っていることを、こぴよに隠していません。
「ママはこう思うし、パパはこう思う。完璧な正解はないけど、大事なのはあなたの気持ち。親もたまに失敗するし、間違える。でも、いつもあなたの味方だよ」
こう伝えることで、こぴよも親も完璧ではない、自分の気持ちを大切にしていいという安心感を得られるのではないでしょうか。
まとめ:親の役割は「判断」ではなく「見極め」
つらくても逃げちゃ駄目とつらかったら逃げていい。
どちらが正解かではなく、大切なのは、子供のつらいという言葉の背景にある気持ちを、しっかり見極めることです。
- 本当にその活動が嫌いなのか
- やり方がつらいだけなのか
- 親の期待がプレッシャーになっているのか
- 危機的な状況なのか

親の役割は、一方的に頑張れと言うことでも、逃げていいと甘やかすことでもなく、子供の気持ちを丁寧に聞いて、その子に最適な対応を見極めることだと思います。
我が家でも、パパとママの意見は時々ぶつかります。でも、その違いを隠さず、むしろ「親もいろいろな考え方を持っている」ということを見せることが、子供にとっての学びになるのではないでしょうか。
こぴよ
ぴよ
こぴよ
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こぴよ
最後まで読んでくれてありがとう!
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