実は神秘だらけ！イチョウの起源・生命力・形のヒミツを解説

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イチョウとは？

イチョウは、街路樹や公園などでよく見かける、とても身近な木です。

しかしその正体は「生きた化石」と呼ばれるほど古く、約2億7000万年前から姿をほとんど変えていない特別な植物でもあります。
恐竜が出現する前の時代から地球に存在していたとされ、その歴史の深さは他の植物とは比べものになりません。

身近なのに実はとてもロマンのある木、それがイチョウです。

なぜ秋になると黄金色に染まるの？

イチョウが秋になると鮮やかな黄色に染まるのは、葉の中の緑の色素が減り、黄色の色素が表に出るためです。

一斉に色づくタイミングは地域や気候によって異なりますが、まるで秋のイベントのように毎年私たちを楽しませてくれます。
落ち葉が風に舞う光景も美しく、イチョウ並木は秋の写真スポットとしても人気です。

季節の変化を最も感じられる木のひとつといえます。

原爆にも耐えたイチョウの生命力とは？

1945年、広島の爆心地から1km以内で被爆したイチョウの木が、今も元気に生育しています。
猛烈な熱線と爆風にさらされながらも、翌年には新しい芽を出したと記録されており、その生命力に多くの人が驚きました。

現在は「生きた被爆樹木」として保全され、平和の象徴として国内外から訪れる人々の目に触れています。

過酷な環境を乗り越えた強さは、イチョウという木の底力を物語っています。

イチョウの葉はなぜ左右非対称なの？

イチョウの葉は扇形でシンプルに見えますが、実はひとつとして同じ形がありません。
左右が微妙に非対称になっているのは、葉の成長過程や環境による影響が大きいと考えられています。

よく観察すると、切れ込みの深さや丸み、広がり方など細かな違いがあるのがわかります。

身近な葉っぱにもこんな個性があると知ると、散歩中のイチョウを見る目が少し変わるかもしれません。

もっと知りたい！

実は「種子植物」だけど、花はとても地味！？

イチョウもれっきとした種子植物であり、毎年春には花を咲かせます。

ただし、その花は非常に小さく目立たないため、街路樹として並んでいても多くの人が気づきません。
「え？ どこに花があるの？」と思うほど控えめで、観賞目的の花とは少し違った存在です。

派手さよりも、環境を生き抜くための仕組みを優先してきたイチョウならではの特徴といえます。

ギンナンが実るのは雌株だけ！においの元は外側の果肉部分！？

ギンナンが実るのは イチョウの雌株だけで、街で感じる独特のにおいは、その実を覆う外側の果肉が発するものです。

私たちが食用とするギンナンは、果肉の内側にある硬い殻に包まれた種の部分にあたります。

街路樹に雄株が多く植えられているのは、このにおいによるトラブルを避けるための配慮なのです。

イチョウは虫がつきにくい超タフな木！？

イチョウは病害虫に強いことで有名で、昔から庭木や街路樹として重宝されています。

葉にシオリチンという抗菌成分が含まれているため、虫もほとんど寄りつきません。

恐竜以前の時代から生き抜いてきた強さは、現代でも健在です！

まとめ

みんなどうだったかな？イチョウのこと、前よりちょっと気になった？ 秋や街路樹で見かけたときは、ぜひ今回の豆知識を思い出してみてね！